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明け方の夢 [雑感]

  仕事をしなくなってから、明け方に再々、仕事をしている夢を見ます。いくらやっても上手くいかない。アァ困ったという状況になって目が覚めます。「・・夢でよかった・・・」と安心します。こんなことは仕事をしていた頃には再々は無かったように思います。


 仕事をやり残したという気持ちはありません。もう仕事は若い人に任せた方が良いと納得しています。おかげで勤務中に比べると1〜2時間、睡眠が長くなり、寝つきもよくなりました。平穏な暮らしです。


 困った夢は必ず明け方に訪れます。なんとなく覚醒しているような、眠っているような半眠半醒とでもいうような状態の時です。起きるには少し早いかと思いながら、目をつむっていているうち、困っている夢に起こされ、眠っていたと気づきます。


 良い方に考えれば、そんな夢を見ることで、体に染み付いた仕事人間の垢が一枚、一枚剥がれているのかもしれません。


 夏目漱石には『夢十夜』という作品があります。「こんな夢を見た。」と奇妙な夢物語を語り出します。十夜それぞれにバラエティにとんでいます。こんなに物語性の豊かな夢は見ないなと自分を振り返ります。漱石はそんな夢物語を記述することで心の何かが変化したのでしょうか。


 それにしても、いつまで仕事の夢を見続けるのでしょう。そしてこんな夢を見なくなった時、わたしはどんな風に変化しているのでしょう?



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