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鮎の香り [食物]

 八月もおわろうとしています。一昨日、釣り好きの同僚から鮎を頂きました。塩焼きにしましたが、香りが口腔にひろがり、堪能しました。

 鮎くれてよらで過ぎ行く夜半の門 (蕪村)

 今年は蕪村生誕三百年だそうです。蕪村の句はことばの工芸といった趣きがあります。正岡子規や萩原朔太郎がなぜそんな蕪村を賞揚したのか、不思議な気もします。

 今日は、東北地方に台風が上陸したようですが、最上川や北上川があふれないでいてほしいものです。


残った宿題 [雑感]

 オリンピックも夏の甲子園も終わって、こどもたちは残っている宿題が、そぞろ気になるころです。

 大人になっても、何か宿題が残っているような気持ちからは解放されないようで、やり残したことがある・・・それが何だったかと思いをめぐらせます。

 読みのこしていた H. ヘッセ『ガラス玉遊戯』はやっと真ん中すぎまでたどり着きました。日々数ページずつの読書です。17世紀のイギリスの作曲家、パーセルの音楽のことが少しでてきます。

 そういえば B. ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」はパーセルの主題を用いています。機会があればパーセルの音楽を聴いてみようと、またひとつ宿題が増えます。

 ちなみにテーマ(主題)という言葉はドイツ語なので、英語では theme となるようです。CD ジャケットに themes ということばがあって気づきました。今頃になってこんなことをと・・・日暮れて道遠しの気分です。宿題ばかりが増えてゆきます。

  #「夏の終わり」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2015-09-10


南米のオリンピック [スポーツ]

 リオデジャネイロ・オリンピックが始まっています。開会式では、やはりギリシャが最初に入場してきます。なにか少し違和感を感じます。ギリシャ、ローマ、キリスト教を中心とする世界観がうかがわれます。

 記憶にある最初のオリンピックはメルボルンです。小学二年生だったはずです。水泳の古川・山中という名前を憶えています。テレビはなく、兄とラジオで聴きました。南半球での初めての開催だったそうです。

 東京オリンピックは高校一年生でした。母は東京で就職していた兄に呼ばれて見物にでかけました。女子バレーのニチボー貝塚、重量挙げの三宅、柔道のヘーシンク、マラソンのアベベ、円谷、ハードルの依田などいろいろな姿が思い浮かびます。アジアでの初めての開催です。

 オリンピックには東西冷戦や南北問題など、その時代の政治情況が反映しますが、このさきアフリカ大陸やイスラム都市で開かれることはあるのでしょうか。


 

サマータイム [読書]

 炎暑が続いています。G. ガーシュウィンに「Summertime」という、けだるいような子守唄がありますが、午睡にはちょうどいい曲です。いろんな人が唄ったり、演奏したりしていますが、それぞれの風あいがあります。ハービー・ハンコックの「ガーシュウィン・ワールド」ではジョニ・ミッチェルが唄っています。いなかの夏の土のにおいがする曲です。

 先日、帰郷したおり、叔母たちと話していると、「あなたの『日本百名山』の本がうちに来てるよ」と言います。なにかのときに亡叔父に貸したのかも知れませんが、記憶にありません。ぼくの本箱にも有るので、また買ったのかもしれません。

 義姉は「それより『花の百名山』が欲しいけど、アマゾンでも見つからない」といいます。「ぼく、持ってるよ、こんど持ってくるわ」といって帰ってきました。
 調べてみると確かに手に入りにくい状態のようです。「日本の古本屋」のサイトで検索すると、幸運にも安価で状態の良いのが一冊みつかりましたので、兄宅へ送付してもらいました。

 本箱から田中澄江『花の百名山』を取り出してみると、読んだ形跡はなく、とりあえず買っておいたもののようです。これを機会にとパラパラと読み始めました。炎暑の日々に山の涼気が漂い、ちょうどいいかげんです。