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広島の想い出 [雑感]

 広島へ始めて行ったのは高校生になる春休みだったと思います。兄が結婚して住んでいたので、一週間ほど遊びにいきました。毎日、出歩いて見学して廻りました。縮景園、比治山、金座、平和公園などを憶えています。1964年だったはずです。

 前年、ケネディが暗殺され、アメリカ大統領はジョンソンになり、ベトナム戦争の最中でした。日本では十月に東京オリンピックが開催される年でもあります。新幹線や高速道路が建設中だったはずです。

 アメリカ大統領がベトナムから広島へやって来て献花するというのは、時代の変化と言わざるを得ませんが、なんとなく J. ダワー『敗北を抱きしめて』(岩波書店)を憶い出す気分もします。

 オバマさんの後はどなたが大統領になるのでしょうね。

#「ねじ式まち歩き」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2017-06-12


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歴史の教訓 [読書]

 疾病と歴史との関わりでは、昔に読んだルネ・デュボス『健康という幻想』や J.ダイヤモンド『銃・病原菌・鉄』などを思い出しますが、天災と歴史の関係という観点に立った磯田道史『天災から日本史を読みなおす』(中公新書)はおもしろくて為になる読物です。

 1586年1月18日に起きた天正地震によって、長浜城や前線基地の大垣城が被害を受け、豊臣秀吉は坂本の城から大坂へ急遽避難したので、徳川家康は滅亡をまぬがれたとか、1596年9月5日の伏見地震によって伏見城は台所一棟を残して全壊し、秀吉は幼児の秀頼を抱えて裸で逃げて、かろうじて助かったとか。 

 秀吉は地震で崩れた伏見城をもっと豪華に再建せよ、同時に、朝鮮に再度攻め込めと命じ、人望は豊臣から徳川へと移っていったとのことです。

 古文書に記載された天災の記録を丹念に読み、地震、津波、噴火、土砂崩れ、高潮などの被害情況を調べ、今後、起きうる災害への備えに役立つ話しが満載です。少なくとも文書からは数百年の単位で災害を考える視点が得られます。

 疾病や天災を完全にコントロールし得るという思いこみから覚めるのは、こころを軽くするかもしれません。


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城をめぐる話 [雑感]

 きのう、友人夫妻と久しぶりに夕食をともにして、雑談をしていましたが、驚いたのは、城めぐりを始めていて、先日、備中松山城に登ってきたと言っていたことです。岡山県高梁市の山城ですが、幕末に徳川慶喜に随従した板倉勝静の居城です。

 高梁には父方の叔母一家が住んでいて、学生のころ夏休みに、叔母に連れられて城山に登ろうとしたことがあります。途中、山の中で激しい雷雨に襲われ、もうダメかと思った記憶があります。友達は武家屋敷あとや頼久寺を見学したそうですが、頼久寺は叔母の菩提寺です。

 高梁は寅さんの映画に二回でてきます。一回はマドンナは竹下景子で寅さんがにわか坊主になるような話しだったと思います。叔父が他界して、その後、高梁へは行っていないので、映画で高梁川や伯備線の駅舎が写ると懐かしくなります。

 板倉勝静は去年の秋にわたしが白河の関跡を訪れた福島県白河の藩主・松平定信の孫で板倉へ養子に入ったひとだそうです。中国山地の小都市にも幕末の嵐は吹き荒れたようです。




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