桜の咲くころ [雑感]
さくらが咲きはじめています。来週末あたりが見ごろなのでしょう。開花が年度の切り替わりの時期に重なるので、いろいろな想い出につながります。入学や送別に花吹雪は定番です。
ハナニアラシノタトヘモアルゾ
「サヨナラ」ダケガ人生ダ (井伏鱒二訳)
今年はインフルエンザの流行がひと月ほど遅れたり、身辺でごたごたしているうちに、三月も過ぎようとしているのに気づきます。ゆっくり花見などすることはあるんだろうか。むかしは花枝を折って、ふらふら帰るひとたちをよく見かけたものです。
さまざまの事おもひ出す櫻かな (芭蕉)
病室雑感 [雑感]
「Smoke gets in your eyes 煙が目にしみる」という唄がありますが、眼をわずらって一週間ほど入院していました。痛くも痒くもないのですが、検査して寝ているだけでした。二週間待って、検査結果をみて今後のことを決めようとのことでした。
六十五歳を過ぎると、いろんな不都合がでてきます。いたしかたのないことです。 J. ダイアモンド『第三のチンパンジー』(秋山勝訳 草思社)には「人体のシステムすべてがペースをひとつにして、多くの変化を同時に引き起こしながらヒトは老いていき」と書かれています。
久しぶりに入院してみて、食事が食べやすくなっていること、患者への配慮が行き届いていることなど、思いのほかでした。主治医はわたしが仕事に就いたころに生まれた年齢でした。働き盛りです。
これから、いろんなことと折り合いをつけながら、それなりに生活していきましょう。