SSブログ

船も楽し [雑感]

 この夏、岬町から淡路島への船便が試行運行されています。明石海峡大橋ができるまでは定期航路だったのですが、廃止されていました。 お見舞いに行く用事ができたので、試乗してみようと、船乗り場に車を置いて乗船してみました。思いのほか高速で、50 分もすれば港の近くの病院に着いていました。


IMG_1809.JPG


 最近は船に乗る機会がなかったのですが、久しぶりに波を切って走るのは爽快でした。食事をして、夕方の便で、夕陽の中を帰ってきました。ただ、往復とも乗客は 4-5 人でしたので、試験運転だけでおわってしまうのかも知れません。 何事も、いろんな選択肢があるのが便利で、豊かだと思うのですが・・・。


#「ふと口ずさむ唄」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2014-11-24

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

敗戦の夏 [雑感]

 夏休みでやって来た長男のところの 9 歳のこどもが、将棋をしようというので相手をしましたが、一勝二敗でした。目がよくないせいか角筋を見落として王手飛車をやられたり、さんざんでした。


 将棋もゲームなので、最近のこどもはゲームに強いのかも知れません。加藤一二三さんの敗戦のようすが思いだされます。そういえば何十年もまえ、スーパーマリオもこどもたちにはとてもかないませんでした。


 それにしても認知機能が低下しつつあるのだろうかと一抹の不安をおぼえます。今度、本屋さんで将棋本でも探してみようかと思います。捲土重来 !


#「セミの鳴きかた」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2019-08-06


nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

静寂の歌を [音楽]

 どうでもよいことかも知れませんが、CD を整理していて気がついたのですが、サイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」には「Sounds of silence」,「The sounds of silence」,「The sound of silence」と三種類の表記がありました。


 ケースには sound なのに、CD には sounds と書かれていたりします。「Sounds of silence」はアルバムのタイトルのようなのですが、気になって iTunes store を見てみると、「The sounds of silence」も「The sound of silence」もそれぞれダウンロードできます。50 年以上もまえの歌なので、なにか事情があったのでしょう。ファンのあいだでは常識なのかもしれませんが・・・。


 歌詞を読んでみると、sound と sounds が両方でてきます。<Hallo darkness・・・>と呼びかけではじまる世界は、まるで村上春樹の小説の主人公が住んでいそうな雰囲気です。『風の歌を聴け』で村上春樹が登場するのは、それから 15 年後のことです。


#「ポピュラー・ソング」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2015-01-29

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ホモ・サピエンスの嘆き [読書]

 台風が近くを通過しました。7月4日にも頭上を通っていったので、今年は当たり年のようです。前回は1時間ほどの大風でしたが、今日は6時間の雨風でした。帰宅時間に重なって、駐車場から玄関までの間にずぶぬれになりました。


 関東以北のひとは新鮮で元気な台風をあまり知らないかもしれません。また奄美や九州のひとは、出来たての強暴な風雨に違った印象をもっているのかも知れません。台風にもなにか表情があります。以前はジェーンとか名前をつけて呼ぶのが普通でしたね。


 いま読んでいるのは、ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』(河出書房新社)です。新聞のコラムで引用されていた文句がおもしろくて買ってみました。考古学や遺伝子解析の成果をうまく整理して、現生人類のなりたちを上手に、シニカルに物語っています。


 <農業革命は、史上最大の詐欺だったのだ。・・・犯人は、小麦、稲、ジャガイモなどの、一握りの植物種だった。ホモ・サピエンスがそれらを栽培化したのではなく、逆にホモ・サピエンスがそれらに家畜化されたのだ。>  狩猟採集時代と違って、ヒトは汗水たらして一日中、延々と働き続けないと暮らしていけなくなった。


 <ニワトリほど広く行き渡った家禽はこれまでいなかった。・・・進化の狭い視点に立つと、種の成功はDNAの複製の数で決まるので、農業革命はニワトリや牛、ブタ、ヒツジにとって、素晴らしい恵みだった。>  しかし、10 億頭以上にDNAを増やした牛たちより、絶滅の瀬戸際にある野生のサイのほうが、満足そうにみえる。


 夏の読書に適しています。簡潔で、意外性もあって、適度にユーモアがあります。 目を酷使して、体力と時間を浪費し、さしづめ印刷物に使役されている家畜のように、自分が思えて来ます。


#「ほんとうのこと」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2017-05-17


nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感