春を待つ熊野 [雑感]
2月になると節分、立春となり、やっと冬至から春分までの中間点を過ぎたと、何か一山越えた気分になります。紀南では梅林の開花も報じられています。この時節になると、いつも2月6日に行われる新宮市・神倉神社の「お燈まつり 」が気になります。昨夜、4年ぶりに無事、挙行されたようです。
わたしは行事には参加したことはありませんが、二度見学に行ったことがあります。山の上の巨石のある神倉神社から、夜闇のなかを、松明を掲げた白装束の男たちが二千人も駆け下ってくるのは勇壮かつ異様な光景で圧倒されます。熊野という土地の神話的な姿があらわになる一日です。
新宮を舞台にした小説はいろいろあるのでしょうが、辻原登『許されざる者』、中上健次『千年の愉楽』、野口富士男『なぎの葉考』などはそれぞれ新宮の一面を捉えた読み応えのあるお話しです。どういうせいか新宮の人は他の和歌山県人とは違い、いわゆる標準語的なアクセントで話す気がします。陸の孤島といわれる僻地ですが、海路で他郷に開けていたのでしょうか?
以前は、あのあたりへ行くと「鈴焼」という菓子を買って帰るのが常でしたが、最近は小麦粉(グルテン)が食べられなくなって残念です。3月には串本からロケット(人工衛星)が射ち挙げられる予定です。もう少し暖かくなれば久しぶりに熊野へも出かけたいものです。
敢えて1つ前の 女優の写真 に 春を待つ熊野 のコメントを入れました。
お手数かけますがお暇な時にでも見ていただけたら幸いです。
by enosan (2024-02-07 16:13)
enosanさん、お知らせ有難うございます。
了解いたしました。
by 爛漫亭 (2024-02-07 17:21)
私は田舎の名も無い小さな神社の総代で
毎月の祭事の挙行に四苦八苦しています。
>山の上の巨石のある神倉神社から、夜闇のなかを、松明を掲げた白装束の男たちが二千人も駆け下ってくるのは勇壮かつ異様な光景
このような大きな祭、実行される方々の心意気と苦労が偲ばれます。
できれば、見る方だけにまわりたいですね。
by そらへい (2024-02-07 20:05)
そらへいさん、ごもっともですね。松明を持って、古い
石段を二千人もの人が我先にと駆け下ってくるのですから、
怪我や火事など、今までよく続いてきたものです。この日は
町全体が緊張感に包まれている雰囲気です。いつまでもこの
姿で続いてほしいものです。
by 爛漫亭 (2024-02-07 20:31)
私が新宮あたりに行った時は「那智黒」の看板が目立っていたのを
思い出したり。
by tai-yama (2024-02-07 23:32)
おはようございます^^
串本からロケット(@@?
串本は行きました。昔トルコの人たちを救ったと言われるところに行きたかったから^^
by mm (2024-02-08 06:27)
tai-yamaさん、新宮の隣の那智は碁石の黒石の産地でした。
ぜひお燈まつりに参加してください!
by 爛漫亭 (2024-02-08 09:24)
mmさん、串本に民間のロケット発射場が出来ており、
3月9日に発射予定です。お楽しみに!
by 爛漫亭 (2024-02-08 09:31)
登ってきました、神倉神社。今回10回目で、年齢も70、きりがいいので上り子は今年で終了にしようと思ってます。松明に火をつける時の感動が味わえないのが残念です。約2000人が暗い、不揃いの石段を降りて、事故がないのが、奇跡かも。先を争って降りるのは、先頭集団だけで、殆どの人は、掛け声をかけながら、子供を守りながら降りてますが。
by さっかん (2024-02-10 12:36)
さっかんさん、今年も参加したのですか。元気ですね!
あの雰囲気は異様で感動的ですね。いつまでも続けて
ほしいものです。春にはカツオを食べに行きたいと
思っています。
by 爛漫亭 (2024-02-10 13:40)