今週の本棚 [読書]
今日は日曜日なので、新聞の書評欄を楽しみにのぞきます。毎日新聞では「今週の本棚」という題で三面続きになっています。
市場で魚や野菜が店先に並べられるように、ちょうど本もとれたての、今が旬ですよというように扱われています。夕食の買い物をする客のように、どれか寝る前の読書にイイのはないかと物色します。
「この3冊」の欄のテーマはシベリア抑留となっていますが、先日会ったいとこの父親ーわたしの叔父ーは九十歳をこえた晩年、病室の外で鳴くカラスをみて、「このカラスはシベリアのカラスと似ている。」と言ったというのを思い出します。
福間健二著『佐藤泰志 ーそこに彼はいた』という本が堀江敏幸によって取り上げられていますが、佐藤泰志という名前は、川本三郎の映画の本で『海炭市叙景』の作者として何回か出てきた名前です。すこし気持ちが動きますが、とりあえずスルーします。
片岡義男著『歌謡曲が聴こえる』(新潮新書)をアメリカ文学者・若島正が評しています。この本は二週間前に家内が買い物をしている間に、駅の本屋さんで買った本の一冊ですが、少し読んで置いたままになっています。
最も購買意欲をそそられたのは、イアン・ブルマ著『廃墟の零年 1945』(白水社)です。作家の中島京子が取りあげていますが、「ヨーロッパでは5月に、アジア・太平洋では8月に戦争は終わる。けれども、その後にも、膨大な数の人間が殺された。」といった内容を紹介しています。
地方の駅の本屋さんには置いてなさそうなので、アマゾンに頼むかな、と思うのですが、本は手に取って、眺めてみないと、自分に合ったものなのか、分かりにくいものです。こなれない訳に難渋したり、二段組みで目が疲れたり・・・。生鮮食料品をネットで買うようなものなんでしょうね。
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