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ねころんで新書 [読書]

 本屋さんに「図書」(岩波書店の PR雑誌)が置いてあったので、もらって来ました。岩波新書創刊80年記念で <はじめての新書>という特集号です。いろんな人が新書にまつわる文章を寄せています。


 たとえば、津野海太郎は『戦争と読書ー水木しげる出征前手記』水木しげる・荒俣宏(角川新書)、『英語でよむ万葉集』リービ英雄(岩波新書)、『哲学者の誕生ーソクラテスをめぐる人々』納富信留(ちくま新書)の3冊を取り上げています。


 十代の頃から五十年以上にわたって、興味にまかせて、いろいろな新書を読んできましたが、どんな本が記憶に残っているかと思い浮かべると、案外、内容まで憶えているのは多くないようです。


 鯖田豊之『肉食の思想』(中公新書)

 本川達雄『ゾウの時間 ネズミの時間』(中公新書)

 M・ピーターセン『日本人の英語』(岩波新書)

 大平健『やさしさの精神病理』(岩波新書)

 水野和夫『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書)


 題に誘われて、つい手に取り、読みとばしてしまう新書が多く、思い出せば、そんな本もあったなぁという程度なのがほとんどです。


 今年は何から読もうかと、「図書」の近辺にあった加藤周一『羊の歌ーわが回想』(岩波新書)を買ってきました。1966−67年に「朝日ジャーナル」に連載され、68年に岩波新書になったものです。その頃、読まずに過ぎてしまって・・・頭の片隅に残ったままになっていたものです。言わば旬を過ぎた食物のような、岩波古書です。




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