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新作を待つ [音楽]

 どこかにあったはずと本箱を探して、河盛好蔵『藤村のパリ』(新潮社)を拾い読みすると、1914年にドビュッシーが島崎藤村らの観客をまえに、ピアノ演奏した曲は自作の「前奏曲」や「子供の領分」だったそうです。さらに驚いたことには、著者の河盛好蔵は M.ラヴェルが「ボレロ」を指揮するのを聴いたとなにげなく書いています。クラシック音楽が新作発表として聴衆に披露されていた幸福な時代です。

 小説にしろ映画にしろ新作が待たれる作者がいるのは楽しいことです。音楽ではショスタコーヴィチ(1906-75)が最後になったと書いているひとがいました。以来、演奏者は過去の遺産を繰り返し演奏するだけになった・・・。  衝撃的な音楽の新作が待望されます。

#「綺羅 星のごとく」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2020-04-20

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