春らしい曲だなと思うのは、ヴォーン・ウイリアムズ(1872-1958)の『揚げひばり(The lark ascending)』です。イギリスへは行ったことがないので、どんな風景なのか分かりませんが、遠くの揚げひばりのさえずりを聴きながら、まどろんでいるような気分です。

 彼の曲では『グリーンスリーヴズによる幻想曲』が知られていますが、他にも交響曲が9曲もあったり、いつかラジオで『バス・チューバと管弦楽のための協奏曲』という飄々とした味わいの曲もきいたことがあり、興味深い作曲家です。
 
 万葉集の「うらうらに照れる春日にひばり上がり心悲しもひとりし思へば (大伴家持)」を憶い出します。

 オスのひばりは高くまい昇ってさえずり、自分のテリトリーを主張しているそうです。ひばりにとっては、のどかとはいいにくい情況なんでしょうね。

  #「春の歌」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2016-04-07