まだ入院中ですが、外泊で自宅に帰っています。明日の検査結果が問題なければ近日中に退院の予定です。治療後数日間は体がだるく、吐き気もあって沈んだ感じですが、1週間もすれば回復しました。


 夕食が過ぎると、朝までが長く、時間を持て余しますが、本を読む気力もなく、ただただ寝ていましたが、ここ数日、P.モーランド『人口で語る世界史』(渡会圭子訳 文藝春秋)を読んでいます。昨年末の新聞の書評欄でみかけた本です。人口の増減、出生率、死亡率、移民といった因子で分析した歴史の解釈で、興味深く楽しめます。ブリテン、ドイツ、フランス、ロシアなどの人口増加の規模と時期のずれが、各国に恐怖心を与え、時代が動くさまが詳細に語られています。





人口で語る世界史



  • 作者: ポール モーランド

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋

  • 発売日: 2019/08/29

  • メディア: 単行本





  以前、河野稠果『人口学への招待』(中公新書)を読んで、「人口」というもののおもしろさを教えられましたが、今度の本は各論的で具体的なだけに、日本が人口減少時代に突入し、毎年、ひとつの地方都市が消滅するのと同じような感じになっている現状に、どうなるんだろうと不安になります。もう少しさきのページに日本の分析があるので興味が持続します。


   はれて今週は退院かな・・・。





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