映画と音楽の密接な関係 [音楽]
映画はほとんど観なくなったのですが、先日、ピアニストのアレクサンドル・タローが映画音楽を演奏した CDが出たので取り寄せてみました。CD2枚に 51曲も入っているのですが、聴き覚えのあったのは数曲だけでした。「禁じられた遊び」、「追憶」、「ゴッドファーザー」・・程度。
聴いたことがあると思って、映画の題名をみても知らなかったり、観たことのある映画なのに曲に憶えがなかったりいろいろです。ミシェル・ルグラン、フランシス・レイ、ニーノ・ロータ、エンニオ・モリコーネ、ジョン・ウイリアムズといった作曲者の曲が並んでいます。ただ、ヘンリー・マンシーニの曲が無いのは不思議です。
聴いたことがなくても、いかにも映画の場面を彷彿とさせるような曲ばかりです。CD 1はピアノとオーケストラ、CD2はピアノ・ソロで、数曲はヴァネッサ・パラディなどの歌手が唄っています。
わたしが中学生のとき、初めて一人で映画館で観た映画は『モスラ』でした。ザ・ピーナッツが主題歌を唄っていました。上映の間には美空ひばりの「港町十三番地」が流れていました。
高校生では『ドクトル・ジバゴ』の「ララのテーマ」、『サウンド・オブ・ミュージック』、『 007 ゴールドフィンガー』などを映画館で見聞きしました。
大学生では『ロミオとジュリエット』に感心し、初めてサントラ 盤を買いました。『レット・イット・ビー』というのもありました。
1960年代頃にラジオでよく流れていた映画音楽としては「ジャニー・ギター」、「クワイ河マーチ」、「ムーン・リバー」、「ロシアより愛をこめて」、「太陽がいっぱい」・・・などを思い出します。そういえば「枯葉」も元々は映画の中で唄われた曲だったはずです。
映画と音楽は密接な関係があります。『ベニスに死す』でのマーラーの「アダージェット」、『地獄の黙示録』でのワーグナー「ワルキューレの騎行」などは、この音楽が無ければ、映画が成り立たないほどです。個人的には、『鉄道員 ぽっぽや』での「テネシー・ワルツ」の使われ方がこころにしみるものがありました。
しばらくは、いろんな映画のことを思い出しながら、午睡の BGMに A.タローのピアノの音を楽しみます。
#「小説と映画の微妙な関係」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2021-09-12