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音楽の可能性 [音楽]

 音楽も同じジャンルのものを聴き続けていると、飽きてしまって、心に届かなくなることがあります。この間うちはクラシックばかりを聴いていましたが、音が遠くで鳴っているように感じはじめ、止めました。


 今日は久しぶりにジャズを聴きました。マイルス・デイヴィスの『Kind of Blue』です。新鮮な音が解毒剤のように心地よく体に響きました。トランペットの音が吹き矢のように心に刺さります。


 音楽ジャンルでいえばロック、歌謡曲、フォーク、ブルース、ラテン、シャンソンなどといろいろに分かれていますが、ひとつの分野にしばらく浸っていると、何か表現の限界のようなものを感じるようになり、飽きてしまいます。


 ジャズも続けて聴いていると、どれも同じように思えてきます。聴く方がそうなんだから、演者はもっと強く感じることでしょう。そういう意味ではマイルス・デイヴィスが次々と演奏スタイルを変えていったのは、表現の領域を拡げようとしてのことだったんだろうと納得します。それで彼は壁を突き崩せたのだろうか?


 振り返ってみれば時代によって音楽ジャンルも消長し、流行り廃りがあります。ただそれを牽引し表現の可能性をおし拡げていったのはジャイアントと言うべき個人でした。そして何百年経ってもやっぱりバッハには聴くべきものがあるし、何十年経ってもマイルス・デイヴィスは新鮮に心に響きます。


 家内に言わせると、このごろ何か変わったものを聴いてるなと思えば、そのうちにまたモーツァルトに戻っているとのことです。そうなのか、そうかも知れない・・・と何十年来の繰り返しに苦笑します。


#「音楽のことなど」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2014-08-21



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