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健康の近未来 [雑感]

 子供の頃、父親からいろいろな格言やことわざを教えられました。「人間万事塞翁が馬」とか「商人と屏風は曲らねば立たぬ」とか、風呂上がりに縁側に寝そべって、団扇を使いながら面白おかしく意味を説いてくれました。


 そんな中に「薬九層倍」というのがありました。「目薬というのはな、いくら高い薬でもほんのちょっとしか入れられへん、ほとんど水や」と笑います。


 そんなことを思い出したのは、確定申告の時節となって医療費控除を受けるのに、改めていま飲んでいる薬の値段を調べてみると、1カプセル1万円以上というのがあったからです。やっぱり「薬九層倍」かと驚きました。日本の医療保険制度がなければ、とても長くは治療は続けられません。


 格言で言えばこの場合、その薬で病気が治っていれば「地獄で仏」ということになり、また保険制度が不備であれば「地獄の沙汰も金次第」ということになります。


 最近の良く効く薬は高価なものが多いようです。薬屋さんの言うには、特許期間が過ぎればすぐにジェネリックが出るので、それまでに開発費を回収する必要があるとのことです。


 それにしても通院の場合、病院への支払いより薬局への支払いが多額なのには不思議な気がします。医者と製薬会社への配分が、製薬会社に傾いている感じです。


 今回のコロナワクチンでも何億人分という量が一部の製薬会社に依存しています。一本いくらするのでしょう。今年は国が負担してくれますが、自費なら、いつものインフルエンザワクチンで三千円ほど、肺炎球菌ワクチンで七千円ほど支払っているのから考えても、それ以下では有り得ないでしょう。膨大な金額が薬屋さんに流入します。


 知らない間に、いろんな面で人類の健康は巨大製薬会社の手に委ねられているようです。

#「新型コロナ・ワクチンの可能性」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2020-12-04

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