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新型コロナの伝播様式 [雑感]

   アウトブレークから半年がたちましたが、新型コロナウイルス感染症には分かりにくい部分があるようです。岩手県には何故か患者がいない。同じ時期に流行ったインフルエンザは他府県と同じ程度に岩手県でも発生していますので、岩手県にウイルスが侵入しにくいという訳ではなく、新型コロナとインフルエンザの伝播様式に何か違いがあるようです。


 インフルエンザは毎シーズン、日本では 1000万人前後の感染者数が推定されていますが、新型コロナの感染者は今のところ、18.000人くらいと圧倒的に少なく、インフルエンザウイルスとの感染力の違いが明らかです。新型コロナはまだヒトになじんでいない。


 6月20日の時点で他に新型コロナの感染者が少ないのは鳥取県(3人)と徳島県(5人)の2県です。人口は鳥取県57万人、徳島県75万人に対し岩手県には128万人も住んでいます。因みに岩手県の隣の秋田県は感染者 16人、人口 102万人です。


 岩手県は面積が広いので、人口密度(人/㎢)は全国平均 338.4に対し 80.3と低く、北海道 66.9に次いで 2番目の低さです。鳥取県 158.4、徳島県 175.2、秋田県 83.0です。


 インバウンド数(2018年)を見てみると、岩手 10.0万人、鳥取 12.6万人、徳島 7.9万人、秋田 9.4万人で岩手県が極端に少ない訳ではないようです。因みに北海道には 245.1万人が訪れています。


 感染者数0と3と5に統計学的な有意差はないのでしょうから、岩手県、鳥取県、徳島県の状態が新型コロナウイルスの伝播様式に対して安全だったということでしょう。人口密集地から離れていること、人口密度が低く、外から余り人の来すぎないこと。


   これを機会に日本の社会も適度に分散した形に改変されてゆけば良いのにと願うばかりです。



「過疎化について」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2014-08-17


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