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名草山だより   [雑感]

 治療も第3クールが終わりました。気持ちもそれに連れて変化するのには驚きます。第1クールの時は、こんなにシンドくて、食べられないのが6ケ月も耐えられるかなと悲痛な気分に陥りましたが、第2クールになると、最初の4−5日を乗り切ればなんとかなると達観するようになりました。


 第3クールになると、数日前から待ち遠しくなり、薬が入れば病気をやっつけられると治療が楽しみになります。思いもしなかった変化です。しんどさや食欲低下も慣れのためか軽減しているようです。投与2日目の夜に毎回、頑固なシャックリが続くのが困りますが、冷水を飲めば一時的に止まります。今後、そのクール毎に気持ちがどんな風に変わっていくのか、面白いものです。


 桜の季節になりましたが、わが家の裏山は名草山といいますが、わたしがこの辺りに住むようになった五十年程前は、山の上半分には樹木が有りませんでした。奈良の若草山のように山焼きをしているのだと思っていましたが、そうではなく、何年か毎に花見客が火の不始末で山火事を起こしたのだそうです。以後、花見時期には入山禁止になっているようです。


  名草山言(こと)にしありけりわが恋の

     千重の一重も慰めなくに (万葉集巻七ー1213)


#「入院中の読み物」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2020-01-26

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