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250年と25年 [音楽]

 新聞を見ていると、来年はベートーヴェンの生誕 250年だそうです。1770年生まれ、ナポレオンより 1歳下で、日本では明和七年で十代将軍徳川家治、田沼意次などの時代です。5年後にはアメリカ独立戦争が始まります。


 ベートーヴェンといえば今の時期、『第九 合唱付き』がよく演奏されますが、『運命』でも分かるように、ダダダダーンと四つの音で一曲を組み立て、精巧なおもちゃのレゴ細工のようですが、それでいて直情的という不思議な作曲家です。あまりにも熱量が多くて、辟易するかもしれません。ピアノ・ソナタ「月光」などでも出だしは静謐な気分ですが、だんだんと嵐のように荒れ狂いだします。


 彼の曲でときどき聴くのはヴァイオリン・ソナタ「春」です。シェリングのヴァイオリン、ヘブラーのピアノという組み合わせが気持ちの良い演奏です。先日は交響曲第七番をチェリビダッケ指揮、ミュンヘン・フィルで聴いて、久しぶりに感銘を受けました。歌謡曲にしてもそうですが、音楽はやはり演じるひとの力量によって印象が変わるものです。


 来年は阪神淡路大震災から 25年です。音楽を聴く楽しみを教えてくれた叔父のことを思い出します。

#「ぼくの叔父さん」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2014-09-10

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