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こどもの歌あそび [音楽]

 童謡「十五夜お月さん」、「七つの子」、「赤い靴」などの作曲(作詞 野口雨情)で知られる本居長世は、本居宣長を祖とする国語・国文学の家の六代目に生まれ、家学を継ごうか、好きな音楽の道に進もうかと迷った末、東京音楽学校にはいった人で、同級生 山田耕筰氏をさしおいて首席で卒業したそうです(金田一春彦『ことばの歳時記』新潮文庫)。


 童謡にはおもしろい話がいろいろあります。「七つの子」の七つとは、七羽のことなのか、七歳のことか、曖昧です。カラスは七羽も一度に子育てしないし、七歳ではかわいい子とはいえないだろうし・・・。


 誰だったか、こどものころ、「赤い靴」の女の子は「いい爺さん」に連れられて行ったので良かったと思っていたと書いていました。また「女の子」には実在のモデルがあったとか。


 歌詞のことばのアクセントに合わせて作曲したといっても、関西人は「夕焼、小焼の、あかとんぼ」には違和感があります。「アカ」のアクセントは作詞の三木露風(兵庫県生)と作曲の山田耕筰(東京生)とでは違っていたのではないでしょうか。


 「夕焼」はいいとして、「小焼」とはどういう意味か?  小規模な不完全な夕焼のことだろうか。金田一先生は「お寒小寒」と同じように、「小」は同じ形の語句を重ねて調子のいいのを楽しむ時にはさんで使う接頭語で、特に意味はなさそうだと記しています。


 そういえば「うさぎ 美味し かの山・・・」という唱歌もありました。



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