セミの鳴きかた [雑感]
千葉から小学1年生の孫がやって来ました。朝、玄関ドアを開けたとたん、「セミがうるせィんだよ!」と顔をしかめています。近年、クマゼミの棲息地が北上していて、伊豆半島から横浜や東京都内へ侵入しているそうですが、彼の住んでいるあたりには、騒がしいクマゼミはいないようです。
自我ありて泣くこゑ蝉に敗けてゐず (鷹羽狩行)
キリギリスやコオロギは翅と翅を擦り合わせて音を出しているのに対して、セミは発音板を叩いて音を出しているのだそうです(日高敏隆『春の数えかた』新潮文庫)。
氏によるとアリストテレスは、「セミの夫たちは幸せだ、なぜなら彼らの妻たちはしゃべらないから」と言っているそうです。最近、ますますクマゼミが増えて、アブラゼミやミンミンゼミが減っている気がします。当地では、今日、ツクツクボウシが鳴いたそうです。