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青い夏の光 [雑感]

 しばらく入院していました。眼の水晶体が曇ってきたので、白目と黒目の間を 2.2 mm切開し、水晶体を超音波で砕き、吸い取って、眼内レンズを入れました。手術時間は片目10分くらいです。点眼薬で麻酔しているだけなので、術者が「アレッ」と 3回つぶやいたのが聞こえました。


 手術の翌日、眼帯をはずすと、よく見えるようになっているのかと思うと、そうでもなく、やっぱり世界はぼやけています。日が経つに従って、段々に霧が晴れて行くようです。焦点は 50 cmくらいにしましたので、遠景も手元もボケています。


 人間の目はオート・フォーカスですが眼内レンズは単焦点なので、遠景用と手元用のメガネが必要になります。もう 60年近く、近眼のメガネをかけていますので、裸眼では世界がボケて見えるのは当然で、とりあえずのメガネができるのを待っています。


 水晶体から眼内レンズになると、昼光色から白光色に見え方が変わります。青色が鮮やかにみえ、蛇口などのハイライトが強く感じられます。濁りのない幼児の目ではこんなふうに見えているのかも知れません。わたしが首を回すと目がキラッと光ると家内は言います。


 メガネができて、文庫本が読めるようになれば最高ですが、せめて新書版くらい苦労しないで楽しめればと期待しています。手術の影響で、まだ瞳孔が開いているので、今年の夏の光はサングラス越しでもヤケに・・・青く眩しい。



 

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