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台風のありどころ [読書]

 一昨日の夜は暴風雨で、低気圧のせいか耳鳴りがして眠りが浅くなりました。台風は今年三回目で、紀伊半島では崖崩れや川の氾濫がありました。肌寒い季節なのに、海水温が高いというのが実感できません。


 以前、11月上旬に鹿児島から南西諸島へ船で行ったとき、往復とも東シナ海で台風にであいました。椅子ごと部屋の隅までとばされたり、灰皿が飛んできたり、エレベーターで落ちるような感覚を味わったりしました。こんな時期に台風があるんだ・・・と不思議な感じでした。


 むかしは台風といえば、雨戸を釘で打ちつけたり、植木をロープで固定したり、前日の準備が大変でした。伊勢湾台風とか第2室戸台風とか、今よりなにか、まがまがしい表情を感じました。よく停電や断水もしました。


 台風の翌日は、晴天が多かった気がしますが、最近はなぜか、台風一過と青空を見上げる機会が少ないように思います。また、春と秋が短くなりつつあるように感じます。


 このあいだから読んでいる 松岡正剛『擬 MODOKI 「世」あるいは別様の可能性』(春秋社)がそろそろ読み上がります。 「凧(いかのぼり) きのふの空のありどころ」 という蕪村の句をめぐる、ながいながい読書遍歴譚ともいえ、自伝もどき とも思える一冊です。よく分からない話に、ときおりなるほどと腑に落ちるところもある不思議な本です。


 2000年に開始した著者の「千夜千冊」のサイト(https://1000ya.isis.ne.jp/top/)は1640夜を突破したそうです。いろんな本を取り上げ、解読しています。膨大な量なので、目次を眺め、おもしろそうなのを二、三、拾い読みすることがあります。



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