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生きる手触り [雑感]

 十二月になると西風が吹き荒れて、砂浜にナマコがうち上がることがあります。薄くスライスして酢のものにして食べます。コリッとした食感が楽しめます。腸の塩辛は「コのワタ」です。

 久しぶりに CD屋さんに出かけてみると、先月に閉店していました。二十年ほどまえに町のレコード店がなくなり、今は CDショップが消滅しつつあるようです。ダウンロードとかストリーミングは何か心もとなくて、手触りが楽しめません。 街の本屋さんも激減しています。

 いつか読むだろうと三十年前に買っておいた「チェーホフ全集」を取り出してきて読んでいます。いつの間にかチェーホフも年下の男になっています。若いころから何回か読んだ話しもあるし、いつ読んでも、どこがおもしろいのか分からないのもありますが、話しを読む楽しみに満ちています。

 楽しみといえば、高校時代に英語の副読本で J.B. プリーストリーの『Delight』(生きる喜び)という本を読みましたが、大学に入って、英語の授業が同じ本だったのには、げんなりしました。二回も読んだので、ところどころは憶えているつもりでした。本はどこかへいってしまったので、以前、アマゾンで取り寄せました。ぺらぺら繰ってみましたが、あれっ、違う本だったかなと思うほど、憶えていませんでした。

 いずれにしろ、歯触りとか手触りとかがあって、delight に実感が湧くんだと思うのですが・・・。

 #「短篇小説のための手引書」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2020-07-21
 

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