SSブログ

人間の自然 [雑感]

 与謝蕪村から三百年というと、はるか昔という感じがしますが、身の回りに百歳以上のひとが何人も居ると、そうでもないかと思えます。

 十数年前に福井の一乗谷・朝倉氏遺跡へ行ったとき、復元された戦国時代の武家屋敷を見て、家内とふたり、自分たちの子供時代とあんまりかわらへんなーと顔を見合わせたことがあります。風呂もごはんも薪でたいていましたし、井戸もトイレもそんなに変わっていないし、電灯がともったのが変化といえるくらいです。いなかでは、戦国時代から昭和二十年代まで、そんなに暮らしぶりに大きな相違があったわけではないようです。

 この齢になるまで、電化製品、車やコンピュータなどに次々と否応なく慣れ、半分はもういいかと思いながら、人工知能を想像する時代にまでなってきました。人間の自然はどこまでも適応可能なのかどうか、段々と明らかになってくることでしょう。SF は趣味ではないのに、現実になってしまうのには困惑します。

#「京都とウィーン」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2015-10-15


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感