濃厚な生活 [徘徊/旅行]
ここ数日、各地で雪が降っているようです。南国の当地でもみぞれがふっていました。静けさのなかに雪降り積む・・・。
いくたびも雪の深さを尋ねけり (子規)
仰臥の生活をおくる正岡子規の視線が感じられます。
三年ほどまえ、根岸の子規庵へ行ったことがあります。JR 山手線鴬谷駅の近くです。子規はここに明治27年から没するまでの八年間を暮らしています。
建物は再建したものですが、子規の生活空間の雰囲気が感じられます。たしかに鶏頭も植わっていそうです。
関川夏央『子規、最後の八年』(講談社)という本があります。子規と、またその周囲での確執のもようなど読みごたえがあります。それにしても、三十五年の濃厚な人生に圧倒されます。