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詩人の仕事 [読書]

 十月になりました。明日にかけて低気圧が通過してゆくそうです。窓の外で風がうなっています。今は本屋で目にした岩阪恵子『わたしの木下杢太郎』(講談社)という本を読みはじめています。

 木下杢太郎は北原白秋と同じころの詩人です。本名は太田正雄といい、皮膚科医でもあり、「太田母斑」という病名に名を残しています。また、晩年、植物図譜を描き続け、岩波文庫の『新編 百花譜百選』でその繊細な絵をたのしむことができます。

 著者の岩阪恵子は小説家で、以前に『淀川にちかい町から』という本を読んだことがあります。また、詩人・清岡卓行の奥さんでもありました。

 清岡卓行は『アカシヤの大連』などの小説も書いていますが、詩人として鮮烈です。中年まで、プロ野球のセ・リーグ事務局に務めていましたが、「猛打賞」の発案者だそうです。

 書店の棚で、こんな名前の連なった新刊本が目にとまれば、買わないわけにはゆきません。


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