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秋風ぞ吹く [徘徊/旅行]


 休みが続くので、空港へ見送りにでかけたり、気になっていたお見舞いに伺ったりしました。東京で一日の余裕があったので、朝おきて、どっかへ出かけようと思いました。鎌倉でもと考えたのですが、ひとが多そう・・・ということで、ふと白河の関へ行ってみたくなり、東北新幹線「なすの」に乗りました。

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 奈良・平安という古い時代の関なので、長いあいだ場所もさだかではなく、江戸時代後期になって白河藩主の松平定信が探索して、現在の位置に決めたそうです。

  都をば霞とともにたちしかど秋風ぞ吹く白河の関 (能因)

 能因は988年の生まれですが、そのころには関はあったのでしょうか。それとも既に歌枕に残るだけだったのでしょうか。能因はこの歌のために、白河に行ったことにして、半年、ひとに会わずに隠れていたという逸話も知られています。

 関跡に続く道には、すすきが生え、ちょうど彼岸花が盛りでした。帰りの列車からみると、那須野から関東平野にかけて、茫漠たる平野がひろがっていました。


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