幕末にアリス [読書]
本屋さんにでかけると、今年はルイス・キャロル『不思議の国のアリス』が出版されて150年ということで、新訳が数種類ならんでいました。150年前といえば、日本では慶応元年で幕末の動乱期です。人斬り以蔵や武市半平太が亡くなっています。森鷗外は生まれていましたが、夏目漱石はまだです。
高山宏訳 佐々木マキ絵(亜紀書房)というのを買ってきました。家に帰ると、むかし読んだ文庫本がありました。読んだ記憶はあるのですが、細部はあらかた忘れています。アリスがウサギ穴に落ち込むところうから話しは始まるのですが、原文ではwell という文字もみえます。井戸といえば村上春樹にもよくでてきます。
佐々木マキという名前は1960年代に雑誌「ガロ」などでみかけた名前です。つげ義春がアリスの挿絵を描けばどうだろう。異世界に入りこむ雰囲気が出せるのでは ? アンダーグラウンドにwonderland があるというのは、そういえばルイス・キャロルの世界でもあったのですね。