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幕末にアリス [読書]

 本屋さんにでかけると、今年はルイス・キャロル『不思議の国のアリス』が出版されて150年ということで、新訳が数種類ならんでいました。150年前といえば、日本では慶応元年で幕末の動乱期です。人斬り以蔵や武市半平太が亡くなっています。森鷗外は生まれていましたが、夏目漱石はまだです。

 高山宏訳 佐々木マキ絵(亜紀書房)というのを買ってきました。家に帰ると、むかし読んだ文庫本がありました。読んだ記憶はあるのですが、細部はあらかた忘れています。アリスがウサギ穴に落ち込むところうから話しは始まるのですが、原文ではwell という文字もみえます。井戸といえば村上春樹にもよくでてきます。

 佐々木マキという名前は1960年代に雑誌「ガロ」などでみかけた名前です。つげ義春がアリスの挿絵を描けばどうだろう。異世界に入りこむ雰囲気が出せるのでは ?  アンダーグラウンドにwonderland があるというのは、そういえばルイス・キャロルの世界でもあったのですね。

#「ねじ式まち歩き」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2017-06-12
 

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沈思黙考 [雑感]

 日々いろいろな情報が、種々なメディアで断片的に流されています。その時々で自分にとって必要なものや興味をそそられる事柄を拾いあげる。

 情報の信憑性については、とりあえず自己判断で三段階位に分けておく。(A)確からしい、(B)そんなこともあるかもしれない、(C)いいかげんなことをいって・・・というふうに。

 たとえば最近の情報では、(B)としては淡路島で弥生前期の銅鐸が見つかったこと。瀬戸内海を西の方からやってくれば、ちょうど西海岸の松帆のあたりにぶつかります。淡路島は古事記で最初にできた島とされています。なぜ、そんなことに今まで気づかなかったんだろうと、チャーリー・ブラウンなら首をかしげるところうです。

 (A)と(C)については、為政者の発言など悲観的になる話題が多く、ここでは書くのがためらわれます。憤慨を飼いならすためには、スヌーピーのようにしばらく屋根の上で沈思黙考しなければなりません。

#「ホモ・サピエンスの嘆き」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2017-08-07

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繰りごと [雑感]

 最近、睡眠時間が短くても、ねむり足りないという気がしません。4、5時間で目が覚めて、あとはうつらうつらとしています。高齢者の体になったのでしょう。

 もともとやせているのですが、仕事でたいしてからだを使うわけでもなく、運動をするでもないので、筋肉量が減って、体重も落ちているようです。

 ここ数年、自分の写った写真をみると、少し驚きます。自身の予測以上に顔かたちが年いって見えます。これは誰だ ?

 若いころ、老人はからだも精神も老いているのだと思っていましたが、今になってみると、案外、気持ち、気分は変わらないもののように思えます。

 だれだったか、人はいくら年とっても賢くはならない、利口になるだけだと言っていましたが、はたして、すこしは利口になれたんだろうか・・・それも疑わしいかぎりです。

  #「進化の途中」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2017-09-19

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チャーリー・ブラウンの勇気 [読書]

 休みが続くので愛知と千葉にでかけてきました。好天で沿線の新緑が鮮やかでした。

 ホテルのとなりの本屋さんをのぞいていると、チャールズ・M・シュルツ『スヌーピーの50年』(三川基好訳 朝日文庫)という本が目につきました。2004年に出た文庫ですが、今まで気がつきませんでした。1950年10月2日の連載開始日のものから、50年間の移り変わりが楽しめます。

 チャーリー・ブラウンをはじめて見かけたのは週刊朝日でだったと思います。1972年1月7日号から連載が始まったそうです。そのころ週刊朝日では遠藤周作の対談とか司馬遼太郎「街道をゆく」なんかが延々と続いていました。荻昌弘の映画評もあった気がします。ふりかえれば「朝日ジャーナル」にいた川本三郎が逮捕されるような事件も同じころです。

 ルーシーのような女の子にフットボールのボールを押さえさせて、走ってきて蹴ろうとするチャーリー・ブラウンの勇気を、尊敬する気持ちはいつまでも持っていたいものです・・・ルーシーはやっぱり、チャーリー・ブラウンが蹴る直前にボールをスッと移動させる!



スヌーピーの50年  世界中が愛したコミック『ピーナッツ』 (朝日文庫)


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