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きれいな泪 [雑感]

 先日、次男のところうに女児が誕生しました。わたしにとっては三人目の孫となります。不思議なことに、長男のところうの二番目と同じ誕生日です。家内は早速、でかけていきました。赤ちゃんは元気に泣いているようです。

 ちょうど読んでいた本には「ヒトの赤ん坊が泪を流して泣きはじめる平均年齢は生後五週から六週までのあいだ。この能力は六歳から九歳ごろに頂点に達し、その後は次第に見られなくなる。」と書かれています。そして、「心理的要因から正常な機能として泪を流して泣くのはヒトだけ」とのことです。

 「若い類人猿は、ヒトの赤ん坊や幼児が反応をひきおこすのとおなじような場合に、しばしば叫び声をあげる。しかし、反応がいちじるしい場合ですら、私は涙というものを見たことがない。」と霊長類研究者も記しているようです。

 じいじは最近、涙目になりやすくて困っていますが、赤ん坊のきれいな泪をはやく見てみたいものです。


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音楽の新生 [音楽]

 週末には何曲か音楽をききますが、シューマンの弦楽四重奏曲第1番というのを初めて聴きました。思いのほか耳になじみ易く、またもう一度、ゆっくり聴きなおしてもいいと思えました。

 クラシック音楽にはここしばらく、新曲がないに等しい状態が続いているので、古典落語と同じように、誰がどんなふうに演じるかというような、マニアックな話題に陥りやすい。どんどんレパートリーが広がって、新しい体験がしたいものです。

 丸谷才一は『月とメロン』(文藝春秋)でアルゼンチンの A.ピアソラ(作曲家・演奏家)への熱中を書き、ブエノスアイレスという辺境性がしっかり普遍的なものと結びついている、故郷喪失者となることで、世界市民となったと、その魅力を語っています。

 南米にはヴィラ=ロボスという作曲家もいて、「ブラジル風バッハ 第1−9番」はとても気持ちの良い、そよ風に吹かれているような気分になる曲集です。

 音楽もやはり、新しい出会いと衝突によって新生されるものなのでしょう。

#「音楽のことなど」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2014-08-21


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「東京物語」のたくらみ [読書]

 何年か前、松山へ行った帰りに、尾道に立ち寄ったことがあります。
 映画「東京物語」(1953年)では水路のような海をポンポンとリズミカルにゆきかう船のエンジン音が聞こえます。

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 以前、何かのおりに、長男がこの映画をほめていたので、不思議に思っていました。息子の立場で「東京物語」を観て何がおもしろいのか!? わたしも何回かはテレビなどで見ていて、おおまかなあら筋は知っていました。尾道で始まり、尾道で終わる物語。

 笠智衆と東山千栄子の演ずる老夫婦は何のために東京へ出かけることになったのか?

 梶村啓二『「東京物語」と小津安二郎』(平凡社新書)という本が出ていたので読んでみました。

 周吉「まア、今の中に子供たちにも会ふとこう思ひましてなア」

 以前に録画したままになっていた映画を視てみました。
 すべてが細かく計算され尽くした、なんと企みに満ちた映画かと愕然としました。

 原節子が尾道から東京へ帰る汽車のなかで、義母の形見といってわたされた懐中時計を、取り出して見詰めるシーンは特に印象的です。

 すじは知っていても、何回でもおもしろいのは、親の立場でも、こどもの立場でも、それぞれにおもしろいということなのでしょう。

#「映画の中の風景」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2019-09-03


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なぜ肥えるのか [食物]

 今日は体重が50.2Kg あり、久しぶりに50を越えていました。着衣のままですが。

 肥えた経験がないので、太っている状態が理解できないので困ります。人間はやせているのが普通で、肥えているのは、つい病的と思ってしまい易いのです。

 一昨年、G.トーベス『ヒトはなぜ太るのか?』(太田喜義訳 メディカルトリビューン)という、こなれの悪い訳で、非常に読みにくい本をよみましたが、ヒトが狩猟から栽培へ移行し、炭水化物を摂りすぎるようになったとか、運動は次の食事を美味しく食べるためにはなっても、ダイエットにはあまりならないとか、少し参考になった程度で、なぜ太るのかの解答書とまではいかないようでした。

 少し緊張したような表情でウォーキングしている人たちをみかけると、嗚呼、わたしは運動をしないからヤセテいるのではないかと反省したりします。

#「散歩の道すがら」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2019-04-09

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