生命力 [雑感]
春爛漫 [雑感]
通勤の道すがら桜が咲いていますが、風は冷たく、今朝は山のほうでは水が凍っていたそうです。年度末で人の移動の時期です。
「年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず」と申しますが・・・と歓送迎会のたびに毎年、同じ挨拶をしていた先生を思い出します。
生ワカメが届いて、どうしたものかと、家内がとりあえず茹でて、ベランダに干しました。折からの好天と冷風で一日で乾物になりました。取り込みながら齧ってみると、瀬戸内海の塩味がしました。
来週には春爛漫の花の色となるでしょう。歳歳年年人同じからずを今年もまた実感することになります。
Shadows in the night [音楽]
ラジオでボブ・ディランの新作CDが話題になっていました。なんと、フランク・シナトラ・トリビュート・アルバムということです。なるほど、アメリカン・ポピュラー・ソングの底流は、やはり両者をつないでいたのかと、納得した気分になりました。
CDを聴いてみると、縹渺とした声がさまよう影のように唄っていました。「枯葉」やリチャード・ロジャースの「魅惑の宵」もうたっています。Track 10 の曲(That Lucky Old Sun)などいい歌です。もう三十年もまえの彼の声しか知らなかったので、こんな声でうたうようになったのかと、歳月の経過を感じました。もちろん彼は歌にあわせて声を操っている面もあるのでしょうが・・・。
ちょっとした本 [読書]
何年かまえに買って、そのままになっていた筒井清忠『西條八十』(中公叢書)を読みました。特に西條八十に興味があったわけでは無いのですが、十年ほど前にこの本が、たしか読売文学賞をもらっていた記憶があって、いつか読むかも・・と、みかけた時に買っておいたのです。
本は目についたときに買っておかないと、一ヶ月もすると店頭から消えてしまいます。何年もたってから、旅行先の古本屋さんに、そんな本が思いがけず並んでいると、何ともいえずいい気分になります。これで何も買わずに小さな店を出て行く、ちょっとした気まずさからも免れられます。 いまは思いついたときにネットを利用すれば、大抵のものが手に入ってしまいますが・・・注文するほどでもない、ちょっとした本というのが結構多いものです。
読売文学賞は小説ばかりではなく、評論、伝記、紀行や詩歌などの分野からそれぞれ選考されているので、本を選ぶ参考になります。また、自分が読んでおもしろかった本が受賞すると、少し安心します。星野博美『コンニャク屋漂流記』や嵐山光三郎『悪党芭蕉』などはそんな本です。
「サウンド・オブ・ミュージック」 [音楽]
夕方、車に乗っていると、FMラジオで「サウンド・オブ・ミュージック」の特集をやっていました。サウンド・トラックがながれてくるので、映画の場面を思い出します。
映画は高校2年生(1965年)のときに三宮センター街の大洋劇場で観た記憶があります。いまはそんな映画館はなくなっていますが・・・。
去年、なんの本だったかを読んでいると、Do-Re-Mi の歌は原詞では「・・・Ray,a drop of golden sun 」となっているところう、ペギー葉山の歌詞では「レはレモンのレ」となっていますが、Re はLemon のRe ではおかしいと書いていました。ペギー葉山ほどのひとでもRとL には無頓着だったのでしょうか。わたしにはまったく分かりませんが・・・。
こどもたちが、「さようなら、ごきげんよう」の歌を唄いながら舞台から立ち去っていくシーンはハラハラしますし、修道女が車の部品を取り外しておいた機転には笑いがあふれます。
リチャード・ロジャース作曲、オスカー・ハマースタイン二世作詞というアメリカン・ポピュラー・ソングの黄金時代の最後の輝きだったのでしょう・・・もうすぐロックの時代が始まろうとしていました。
#「「Moon river」のこと」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2014-09-28