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ラ・マンチャの男 [読書]


 世界で最も有名な物語・小説の主人公は、ドン・キホーテかも知れません。ロビンソン・クルーソーとかガリバー、また古くは光源氏もいますが、世界的な知名度としてはドン・キホーテが上でしょう。



 ほかに誰かいないだろうか?と頭を巡らしても、思い浮かびません。ウェルテル、アンナ・カレーニナ、トム・ソーヤ・・・とてもドン・キホーテには敵わないでしょう。劇ではハムレットがいますが、シェイクスピアと『ドン・キホーテ』の作者・セルバンテスは同時代人で、奇しくも同じ 1616年に亡くなっています。



 当時、スペインで出版された『ドン・キホーテ』は広く読まれたそうで、英語にも翻訳されたのでシェイクスピアも読んだ可能性があるそうです。



 わたしは大学生の頃に新潮社版(堀口大學訳)で読んだのですが、それは前篇だけの翻訳で、『ドン・キホーテ』には後篇もあるとのことで、いずれ読もうと思い、大学を卒業した頃に丁度出版された会田由訳『才智あふるる郷士ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ 前篇・後篇』(筑摩世界文學大系15 セルバンテス)を買いました。



 いつか読もうが 50年経って、わたしはとても読む気力も視力も無いのですが、家内はドン・キホーテを読んだことがないので、今回、家内が朗読しようということになりました。家内は以前に観た松本幸四郎が演じるミュージカル『ラ・マンチャの男』のイメージがあるようです。



 三段組で 679ページある重い本なので、果たして読了出来るかどうか分かりませんが、3週間程前から一日5ページ程ずつ読み始めました。半年位の予定ですが、 17世紀の古い物語なので、いつ飽きるか、また前篇で止まらないか? 家内は「なんか幸四郎とは違うわね」と言っています。ドン・キホーテに比すべき無謀な試みですが、今のところ、昼寝前の読み聞かせとして続いています。


#「本棚で待っている本」https://otomoji-14.blog.ss-blog.jp/2022-06-20


筑摩世界文学大系 15 セルバンテス

筑摩世界文学大系 15 セルバンテス

  • 出版社: 筑摩書房
  • 発売日: 1972/06/01
  • メディア: ペーパーバック

nice!(25)  コメント(6) 
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コメント 6

mm

おはようございます^^
スペインに行ったときかな、その場所には行きました。
お土産にもそれらしきものを買ってきました・・・だが
実は本は読んでいないです(__;
by mm (2024-08-15 06:22) 

爛漫亭

 mmさん、ドン・キホーテは最も有名なスペイン人なの
でしょうね。ドタバタで、従者のサンチョ・パンサとの
かけあいが面白いです。
by 爛漫亭 (2024-08-15 09:31) 

yoko-minato

私も読んだことがないですね。
奥様・・・挑戦されているのですね。
挑戦されるだけでも素敵です。

by yoko-minato (2024-08-20 06:57) 

爛漫亭

 yoko-minatoさん、家内が読書好きなので助かります。
また、聞く人が無ければ家内も読み続けられないので、
相互扶助です。昼食後の30分、習慣になっています。
by 爛漫亭 (2024-08-20 09:00) 

そらへい

18歳だったか19歳だったか、名古屋の中日劇場でしたか
染五郎、草笛光子さんの「ラ・マンチャの男」を見ました。
アメリカの映画も見てレコードを買った記憶があります。
そのあとだったか、「ドン・キホーテ」も読んだような気がします。
長編ですし、かなり奇想天外な物語だった気がします。

by そらへい (2024-09-08 14:25) 

爛漫亭

 そらへいさん、染五郎時代のを観られたとはビックリ
です。前篇は50年ぶりの再読ですが、風車以外まったく
覚えてない話ばかりです。
by 爛漫亭 (2024-09-08 15:51) 

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