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青い汗 [音楽]

 先日、棚から『ブルースエット』という CDを取り出しました。カーティス・フラーというトロンボーン奏者がリーダーとなったアルバムです。いつ買ったのか以前から棚の隅にありました。『Blue Sweat』・・「青い汗」か、凝った題だなと前から思っていましたが、今回よく見てみると『BLUES-ette』となっていて驚きました。"ちっぽけなブルース"とでもいった感じなのでしょうか、国内盤でカタカナ表記だったので誤認していたのでしょう。



 早とちりというか、思い違いというか、自分で気づくのはまだいいとして、人前で露見すると、それこそ"青い汗"ものです。



  思い返せば、青年時代まで、焼き鳥はスズメだと思っていました。また、カレー粉は「カレーの木」の実を磨り潰したものだと思い込んでいて、家内に笑われました。長い間、「染」という漢字の中の「九」を「丸」と書いていました。



 気づかないだけで、こんな類の間違いは多いのかも知れません。変だなと思っても、黙って見過ごしてくれている場合もあるのでしょう。多かれ少なかれ、だれもが身に覚えがあることでしょう。思い出せば気が滅入ることもあります。



 『ブルースエット』というアルバムは軽快で、楽しく、沈んだ気分を晴らしてくれます。そういえば、ジャズのアルバムには凝った題があって、たとえば、トランペットのクリフォード・ブラウンに『Study in Brown』というのがありますが、ライナー・ノートによれば、英語には「brown study」という言葉があって、「沈思黙考」といった意味だそうです。辞書を見ると「be in  a brown study」で「物思いにふけっている」となるそうです。奏者の名前をひっかけた、シャレた題をつけたものです。







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コメント 4

そらへい

「ブルースエット」ジャズにしては軽快で気持ちが軽くなるような演奏ですね。お気に入りのアルバムのひとつです。
しかし、タイトルについては何も考えたことがありませんでした。ジャズアルバムにはBLUESと付いたのがけっこうある気がします。
Study in Brownにもそんなしゃれが込められていたとは知りませんでした。
by そらへい (2023-01-24 20:15) 

爛漫亭

 そらへいさん、わたしは40歳を過ぎてから、時に
ジャズを聴くといった程度なので、いつまでたっても
初心者です。若い頃に身についたものでないと、なか
なか身にそぐわないですね。
by 爛漫亭 (2023-01-24 21:16) 

yoko-minato

思い違いや勘違いはよくありますよね。
意味もわからず歌っている歌もありました。
by yoko-minato (2023-01-25 10:44) 

爛漫亭

 yoko-minatoさん、誰だったか、「赤い靴」も、
♪いい爺さんに連れられて行っちゃった♪、ので良か
ったと言ってた人がいましたね。
by 爛漫亭 (2023-01-25 11:35) 

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