唄がよみがえる [音楽]
何ヶ月か前、朝のテレビを見ていると宮本浩次という人が出てきて、むかし岩崎宏美が歌っていた「ロマンス」(阿久悠作詞・筒美京平作曲)を唄い出したのを聴いて、驚きました。声に込めたエネルギーの大きさに、コトダマに揺さぶられる気がしました。やや異様なスタジオでの挙動もふくめ、この人は誰なんだと興味がそそられました。
わたしは知りませんでしたが、「エレファントカシマシ」というグループのボーカルとギターを担当しているそうです。コロナ禍で公演ができないので、自分が若い頃に聴いた曲のカバー曲集を作ったのだそうです。
ここ二十年ほどまえから、日本でもカバー曲がよく聴かれるようになっています。アメリカでは以前から古い曲をいろんな歌手が唄い継いでいます。コール・ポーターとかジョージ・ガーシュウィンといった作曲家の名前とともに、スタンダードと呼ばれる曲がたくさんあります。カバー曲が流行るようになったのは、それだけ日本の歌謡曲が成熟してきたんだと感じます。
岩崎宏美といえば、彼女も2003年から「Dear Friends」というカバー曲集をシリーズで出し続けています。調べてみると最近「Dear Friennds VIII」というのが出ていました。昨年亡くなった作曲家、筒美京平トリビュートということです。昭和50年の彼女のデビュー曲は彼の作曲だったそうです。今回、60歳になった彼女が歌っている曲の多くは 70年代のものですが、案外、知らない歌がほとんどでした。意識的にそんな選曲にしたのかも知れません。
70年代は、わたしは大学生から、就職、結婚、子供の誕生といった時期でした。あの時分、わたしはどんな唄を聴いていたのか、「Dear Friends」を聴きながら思い返しています。
初めて岩崎宏美さんの歌声を生で聞いたときに
こんなに歌の上手な人がいるのだとびっくりでした。
by yoko-minato (2021-06-18 08:57)
yoko-minatoさん、生の歌声はいいですね。
対面でなければ伝わらないものがあるのでしょうね。
by 爛漫亭 (2021-06-18 10:57)
阿久悠・筒美京平の組み合わせは、昭和鉄板の組み合わせですね。
岩崎さんと言えばどうしても「聖母のララバイ」に(笑)。
by tai-yama (2021-06-19 17:08)
tai-yamaさん、昭和は唄の宝庫ですね。
by 爛漫亭 (2021-06-19 17:35)
懐かしい曲をいろんな人の歌声で聴けるのは楽しいですね。
有名な曲をカバーするには、それなりの個性と歌唱力が必要と思います。先日NHKのsongsで徳永英明をやっていましたが、彼はカバー曲を歌うようになって再脚光を浴びるようになったそうです。
もう一人、カバーを歌って元歌を食うとまで言われたのはちあきなおみです。
by そらへい (2021-06-20 20:39)
そらへいさん、ちあきなおみの「黄昏のビギン」は
絶品ですね。
by 爛漫亭 (2021-06-20 21:59)