小麦とトウモロコシ [食物]
小麦食品を食べると、6時間ほどして腹痛・下痢が起こることに数年前に気がつきました。例えば昼にウドンを食べると夕食の頃にお腹が痛くなる。以前は夕食に食べたものが原因と思っていたので、何が悪いのか分かりませんでした。ふと昼食は?と考えてみると、腹痛の6時間前に麺類・パスタ等を食べていることに気づきました。
思い返してみると、旅行先で夜にソフトクリームを食べて、腹痛・冷汗・徐脈で倒れたことがありましたが、ソフトクリームが原因と思っていましたが、昼にウドンを食べていました。以前からシュークリームを食べると調子が悪い、ラーメンや素麺で腹具合がおかしくなるのに気づいていましたが、ラーメンは脂っぽいから、素麺はお腹を冷やすからと思っていました。小麦(グルテン)が原因とすると謎がスッキリ解けました。
小麦が体にあわない人が欧米では地域によって数十人から数百人に1人位いるようですが、日本人にどの程度いるのかは不明です。案外、過敏性腸症候群といわれている人の中に相当まぎれこんでいるのかも知れません。
それ以来、朝食にはコーンフレークを食べています。トウモロコシは人間にとってコメ、コムギと並ぶ三大食料のひとつですが、必須アミノ酸のトリプトファンの含量が少なく、トリプトファンから合成されるナイアシン(ビタミンB3)が不足し、トウモロコシを常食とする地域では、ペラグラという皮膚病になりやすい欠点があるそうです。
トリプトファンと聞いて思い出したのは、わたしが大学に入ったころの学長のことで、トリプトファンの研究者だったように憶えています。ユニークな人で、教養課程の校舎に樽酒を持ち込んで、学生に振舞ったり、生まれて以来、歯を磨いたことがないのを自慢したりしていました。時代にそぐわなくなったのか、1969年に退官されました。
何年かして、当時、わたしの兄が住んでいた出雲の松江に出かけたおり、松江駅近くの古書店を覗いていると、棚にその学長の随筆集が並んでいました。意外に思って経歴を見てみると、学長は島根県の出身でした。縁者が松江に居たのでしょう。
それにしても小麦食品はなんと美味しそうなのか! パン、ケーキ、麺類、パスタ、お好み焼き、タコ焼き、小籠包、デミグラスソース・・・少々腹具合が悪くなってもよいから、食べたい・・・と日々誘惑にかられます。
この春にスペインからボランティアで来ていた先生が、セリアック病は日常的な病気って言われて、どんな病気だったっけと調べました。グルテンアレルギーとはまた違う分類のようですねえ。所変われば病気も変わるなあと。ほんとに知らないことばかりで参ります。
by さっかん (2020-06-27 20:20)
アメリカの映画を見ていると広大なとうもろこし畑が出てきたりします。
私は毎年、畑で少しだけですがとうもろこしを栽培しています。
トウモロコシ、すごく作りやすい植物です。
種は古くてもすぐ芽が出ますし、さしたる世話も必要なく
気候さえ良ければすくすく育ちます。
主食にするには栽培しやすくて大変好都合な植物なんだと思います。
by そらへい (2020-06-27 21:32)
さっかんさん、わたしもグルテン過敏症や
セリアック病は日本人にはあまり関係ないと
思っていました。案外、見逃されているのかも
しれません。
by 爛漫亭 (2020-06-27 22:10)
そらへいさん、トウモロコシのおかげで
人類は飢餓から救われた面もあるようですね。
そのままでも食べられるし、焼いても茹でても
粉にしても簡単に食べられる。栽培も簡単。
by 爛漫亭 (2020-06-27 22:21)