セミの鳴きかた [雑感]
千葉から小学1年生の孫がやって来ました。朝、玄関ドアを開けたとたん、「セミがうるせィんだよ!」と顔をしかめています。近年、クマゼミの棲息地が北上していて、伊豆半島から横浜や東京都内へ侵入しているそうですが、彼の住んでいるあたりには、騒がしいクマゼミはいないようです。
自我ありて泣くこゑ蝉に敗けてゐず (鷹羽狩行)
キリギリスやコオロギは翅と翅を擦り合わせて音を出しているのに対して、セミは発音板を叩いて音を出しているのだそうです(日高敏隆『春の数えかた』新潮文庫)。
氏によるとアリストテレスは、「セミの夫たちは幸せだ、なぜなら彼らの妻たちはしゃべらないから」と言っているそうです。最近、ますますクマゼミが増えて、アブラゼミやミンミンゼミが減っている気がします。当地では、今日、ツクツクボウシが鳴いたそうです。
今夜、庭でカネタタキがちんちんと鳴いているのを聞きました。クマゼミの死に残りもまだ頑張っています。同じ虫が鳴くのでも聴く人間の都合で随分と違って聞こえるものです。
by chonki (2019-08-19 21:47)
千葉に住む息子と孫は、夏休みの自由研究に
近くの公園でセミの脱け殻を集め、分類してみた
そうですが、やはりクマゼミは無かったようです。
秋風や眼を張つて啼く油蝉 (渡辺水巴)
by 爛漫亭 (2019-08-19 22:34)