SSブログ

映画の白いタンポポ [読書]

 たまたま、川本三郎の新刊『映画の中にある如く』(キネマ旬報社)を読んでいると、広島・呉を舞台とするアニメ映画「この世界の片隅に」を話題にした項に、こんな文章がありました。


 <この映画で呉には、白いタンポポがある、と知った。普通、タンポポの花は黄色い。しかし、九州の柳川では白いタンポポが咲く。だから北原白秋は「廃れたる園に踏み入りたんぽぽの白きを踏めば春たけにける」と詠んだ。呉でも、白いタンポポが咲いたのか。>


 どんな場面なのかは分かりませんが、タンポポの白さが、北原白秋の短歌の記憶を呼び覚ましたのでしょう。 白秋にはタンポポのでてくる詩もあります。


 川本三郎が「キネマ旬報」に書いているコラム「映画を見ればわかること」のシリーズは楽しみにしています。今回で五冊目になります。 ほとんどは観たこともなく、観ることもない映画についての話が、なぜおもしろいのか不思議ですが、旅人に、知らない土地の話を聞くようなものかもしれません。



nice!(2)  コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 2

コメント 2

middrinn

この玉稿とは全く関係ないのですが、
So-netブログ「voice74備忘録」に
「虫の音を声として聞く日本人」と
題された記事が載ってました(^^)
by middrinn (2018-04-11 16:22) 

爛漫亭

 ご教示有難うございます。1980年代に角田忠信という耳鼻科の先生が話題になって、わたしも右脳と左脳に関する本を読んだことがあります。そこでは、たしか漢人は虫の音を日本人とは違って、右脳で聞くとあったので、唐の時代、コオロギの音が好まれたというのを、不思議に思ったのです。
 角田説は追試が難しく、その後は下火になっているようです。最近の脳科学の発達から、だれかこの問題を新たな方法で取りあげる人はないかと心待ちにしています。
by 爛漫亭 (2018-04-15 17:32) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。