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鳥のこと [雑感]

 すっかり春らしくなってきました。戸外では鳥の鳴き声がしています。最近は鳥は恐竜に含まれるそうです。6600 万年前に絶滅したと考えられていた恐竜は、トリとして生き延びていたそうです。


 こどもの頃、兄がメジロを飼っていました。近くの店では「鳥もち」を売っていました。異様に粘いガムのようなもので、細い竿の先に塗り付けて、鳥をくっつけて捕獲します。


 家の庭にはモチの木がありました。樹皮には鳥もちを作ったためか、古い傷がありました。むかしは漁師が魚をとるように、鳥を捕る仕事があったようです。モーツァルトの歌劇『魔笛』には鳥刺しというのが出てきます。 もちろん現在では捕獲は禁止されています。


 こどもたちもザルを仕掛けてスズメを捕まえようとしました。成功した憶えはありませんが・・・。 大人になるまで、焼き鳥はスズメだと思っていました。


 歳時記を編纂したような、博識な山本健吉が『ことばの歳時記』(角川ソフィア文庫)で、ホトトギスについて

 <あれほど日本の詩歌に詠まれた鳥なのに、その声を聞いたという確信がないのは、恥しいようなものである。> 

 と告白しています。 わたしも聞いたことがなかったので、安心しました。


 今日は仕事の帰り、梅畑では三分ほど咲いていました。このまま温暖になってほしいものですが、また寒くなるそうです。


  磯ちどり足をぬらして遊びけり (蕪村)





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chonki

ほととぎす自由自在に聞く里は酒屋へ三里豆腐屋へ二里、という狂歌があります。ある夏の夜京都の町中にある我が家でホトトギスをきいたことがあります。特徴のある鳴き声なので一度それとわかって聴いたら次からはわかると思います。そんなに深山の鳥ではありません。
by chonki (2018-02-21 10:29) 

middrinn

ホトトギスは一声でもいいから聴きたい
と詠われているぐらいですしね(^_^;)
by middrinn (2018-02-21 14:51) 

爛漫亭

 平安城を筋かひに、御所に伺候するのでしょうか。今年は初夏になれば、憶えていて夜空のテッペンカケタカが一声でも聞こえるといいですが。
by 爛漫亭 (2018-02-21 21:41) 

chonki

詩歌の世界ではあれほど親しまれた鳥ですから、昔からそれほど珍しいものではなかったと思います。街中の我が家のエサ台にやってくるのはメジロ、ヒヨドリが圧倒的に多く、キジバト、ジョウビタキ、シジュウカラ、ツグミ、ウグイスなどです。ホトトギスは一度だけで姿は確認できませんでした。昆虫採集に歩く里山では何度か聞いています。
by chonki (2018-02-22 17:45) 

爛漫亭

 週末に蕪村句集を見ていると、頭注に「愚老京住二十有余年 杜鵑を聞こと纔に両度」と蕪村は書いているとありました。江戸時代の京都で、十年に一回聞けるかどうかくらいだったんですね。
by 爛漫亭 (2018-03-18 22:16) 

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