夏を流す [読書]
今朝、玄関ドアを開けるとセミが一斉に鳴いていました。去年はいつ聞いたのか憶えていませんが、一昨年は7月9日でした。蝉しぐれにつつまれると梅雨があけた気になります。
明治26年7月19日、26歳の正岡子規は芭蕉の足跡を追って東北へ向かいます。上野から青森まで、明治24年に鉄道が開通したそうです。『子規の音』(新潮社)の森まゆみさんは、その子規の行程を車で追いかけています。
みちのくへ涼みに行くや下駄はいて (子規)
その頃、石川啄木は7歳で渋民尋常小学校におり、野口英世は16歳で会津若松にいました。樋口一葉は21歳で下谷龍泉寺町で荒物や駄菓子を売っています。それぞれの人の、その後を思うと胸があつくなります。
ずんずんと夏を流すや最上川 (子規)
蝉はニイニイゼミ?それともクマゼミでしょうか。京都でも9日(土)にクマゼミとニイニイゼミの初鳴きを聞きました。
by chonki (2017-07-11 21:32)
この辺りで鳴いているのはクマゼミでしょう。因に芭蕉が立石寺へ行ったのは新暦では7月13日で、そのときの蝉の声はニイニイゼミだったそうですね。
by 爛漫亭 (2017-07-12 21:01)
斉藤茂吉さんがアブラゼミ説で論争があったようです。
by お名前(必須) (2017-07-13 21:57)