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わが名はアラム [読書]

 『トルコのもう一つの顔』(小島剛一・中公新書)の続編『漂流するトルコ』(旅行人)を読んでいると、あのあたりの少数民族の話しがでてきます。歴史上、アルメニア人は何度もひどい目に会って離散したそうです。

 W. サロイヤン(1908-81) はトルコ東部からアメリカに移住したアルメニア人の子供です。若いころ『わが名はアラム』(清水俊二訳)という小説が晶文社から出ていました。三浦朱門訳『我が名はアラム』(角川文庫)もありました。最近では柴田元幸訳・サローヤン『僕の名はアラム』(新潮文庫)も出ました。 学生時代に家庭教師のアルバイトで『My name is Aram』を英語のテキストに使った記憶があります。いいかげんな教師だったと恐縮しています。

 スケートの浅田真央さんが演技に使用して有名になった『仮面舞踏会』という曲は、ソ連のアラム・ハチャトゥリアン(1903-78) の作曲です。グルジア生まれのアルメニア人です。『剣の舞』という曲はときどき耳にします。

 移民、難民、越境、離散、侵略、併合、独立・・・ひとびとは揺れ流れ動いているようです。流れ着いた土地でそれぞれ花を咲かせています。

 壁で流れは止められるのでしょうか。  或る日、列島に大量のボート・ピープルが押し寄せるかもしれないとしても。


 

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