安眠の友 [読書]
日の暮れがすっかり早くなって、来週は冬至です。今日は冷たい風が吹いていますが、先日までは小春日和のようでした。師走の気分になりにくいようです。
以前は忘年会にも参加して、夜の街を通り過ぎれば、クリスマスの飾り付けが目についたりもしましたが、最近はすっかりご無沙汰で、よけいに単調な日常となっています。
本来、時間の流れはのっぺらぼうなので、正月だの誕生日だの祭りだのと、節目をつけて気持ちに濃淡をこしらえて、心身ともに活性化させていたのでしょう。
ひごろから冬眠しているような生活なので、目鼻立ちもだんだんのっぺらぼうになっていきそうです。そういえば、家内がこどもたちにせがまれて読んでいたドリトル先生は Do little なのだと、いまになって教えられました。福岡伸一訳というのがでていたので安眠の友に買ってみました。 もういくつ寝るとお正月。
2015-12-17 22:01
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井伏さんのオシツオサレツというのはpush pullです。福岡訳ではどうですか。あれもこれも、もっともっとという時代がありましたね。ほとんど何もしない冬眠しているような生活というのよくわかる気がします。私も目が小さくなりました。口はまだまだけっこう大きいけれど…。
by chonki (2015-12-18 11:39)
福岡訳では「原典の読みをカタカナで表記することにしました」とのことで「プッシュミ・プルユ」としたそうです。井伏の考案した名訳の数々にはかなうはずがありませんとの立場です。最近はいろいろな本の新訳が出ておもしろいです。渡辺政隆訳『種の起源』は読みやすくて良かった。眼がわるくなると、字が大きくて行間の広いものしか読めません。
by 爛漫亭 (2015-12-18 22:54)