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今年の夢 [読書]

 一富士二鷹三茄子といいますが、もうどんな初夢を見たのかも思い出せません。寒い年末といっているあいだに、こどもたちの家族が集まって来て、坊主めくりなどに興じているうちに、また夫婦二人の生活にもどりました。

 開高健『人とこの世界』(ちくま文庫)を読んでいると、チェーホフ「退屈な話」のことが話題になっていたので、本箱から取り出しました。1987年に買った本ですが、読んだ記憶がありません。三十数歳のチェーホフが六十歳すぎの医学者の手記という形で、日常生活への違和感、そぐわなさをそれとなく書いています。買ってから読むまで28年もかかったことに唖然とします。

 『人とこの世界』は開高健が武田泰淳、きだみのる、深沢七郎、金子光晴、今西錦司、井伏鱒二、田村隆一などとの対談をもとに、それぞれを人物評風に描いた本です。ある程度の年齢以上のひとには、たまらなく愉快な読み物です。

 一富士二鷹はいいとして、なぜ三茄子なのかと思えば、「成す」に通じるとのことです。今年は何を成しましょうか・・・。

 

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