車窓のながめ [雑感]
新幹線に初めて乗ったのはいつだったのか記憶がさだかではありませんが、汽車は7歳だったと思います。両親と姫新線に乗りました。車窓にミツマタが見え、「あれが和紙の原料」と父親に教えられました。トンネルが近づくと急いで窓を降ろしました。石炭の煙のにおいがたちこめました。
学生のころはD51とかSLの汽笛がよくメディアから聞こえてきました。まだ汽車は近い過去でした。
はじめて外国の列車に乗ったのは1976年でした。ウィーンからベネチアまで。コンパートメントという小部屋を体験しました。列車が国境を越えてイタリアに入ると、乗客の顔つきが変わるのに驚きました。地震のあとで、沿線の煉瓦の家がたくさん崩れていました。三匹の子豚の家のようだと思った記憶があります。
飛行機より列車で行ける所はなるべく列車でという選択をします。車窓をボーとながめているのがいいのでしょう。無駄な時間といえばそれはそうですが・・・。
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