日本海の魚 [徘徊/旅行]
先週は連休だったので、旅行に行ってきました。どこでもよかったのですが、とりあえずホテルのとれた金沢にでかけました。あいにく朝から大雨でした。
翌朝、九谷陶芸村へ行くつもりが、なにを間違えたのかJR大聖寺駅で降りてしまい、そういえば百名山の深田久弥の出身地だと思い「深田久弥 山の文化館」へ行ってみました。
百名山にはほとんど登ったことはありません。二十年ほど前に子供たちを連れて伯耆大山に登頂したことがあるくらいです。ただ山のふもとを巡ることはときにあります。以前、霧ヶ峰を歩いていて、右に槍ケ岳、左に富士山が見えたのには感激しました。
『言葉の海へ』とか『木に会う』の著者の高田宏がここの館長をしていたはずと思って、事務所のひとに聞いてみると病気をされて療養中とのことでした。そういえば最近は本屋さんでも著作をみかけることもあまりないようです。わたしが島崎藤村『夜明け前』を買ったのは彼の影響だったと思い出します。
ホテルの夜はひまなので、金沢駅の隣の本屋さんで渡辺京二『無名の人生』(文春新書)を買ってきて読みました。『逝きし世の面影』の誕生譚など、おもしろく読めました。ただ「私の理想は、無名のうちに慎ましく生きて、何も声を上げずに死んでしまうことです。」といわれても、もう十分に有名ですよと突っ込みたくなります。
カニの解禁はまだだし、貧弱な食生活を反省しつつ、日本海のさかなを食べました。
コメント 0