人口減少とダンテ [読書]
先月読んだ河野稠果『人口学への招待』(中公新書)の終章は「人口減少社会は喜ばしいか」という題です。そのなかに14世紀のヨーロッパではペストが蔓延し、人口減少が起こり、人口が半分以下になった地域さえあったと書かれています。
ダンテ(1265-1321)はそんな時代の直前を生きたひとです。
深刻な労働力不足が起き、それを補うために生き残った人びとは、ありとあらゆる工夫を試み、改革を行った。その結果、回り回ってルネサンスが花開き、後日の産業革命につながったとのことです。
河野稠果さんは「もし人口減少が中世のヨーロッパのように、日本社会の改革に対して貢献するのであれば、ある意味では歓迎すべきことである」と記しています。
ダンテは政争に破れ、フィレンツェから国外追放され、ラヴェンナでマラリアによって亡くなったそうです。
さっそくブックマークしておきました。ときどき覗きます。この調子でポツリポツリと続けてください。
by chonki (2014-09-08 17:21)